鱒釣日記


ルアーで鱒を釣ってしまう日々。
by masuturi
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狐と狸と大狸。

6月24日
山梨の川 11:00~18:00 晴/曇
釣果 ヤマメ2 イワナ9


ヤマメとイワナは良く似ているけど
その性格はかなり違う。
狡猾で動きも素早いヤマメは狐のイメージ。
あっという間に岩陰に隠れて、人間は何もいない水面に向かってルアーをぽちゃぽちゃ。
人を化かす。

一方イワナはのん気なものだ。
ルアーを追いかけてくるうちに滝壺に転落などよくある話。
時には浅瀬に乗り上げてしまって、あわてて跳ね回る。
魚のくせに、どうにも泳ぎっぷりがたどたどしくて
見ているとハラハラと母性本能を刺激されてしまう。
その愛嬌あふれる貌はまるで狸だ。

ところで自分はそんなのん気な、水の狸が可愛くてしかたない。
今度はどんなおとぼけを見せてくれるんだろう…そんなことを考えると楽しみで仕方がない。
流行り(?)の言葉で言えば萌え系か。
そう言えば、女の子もタレ目の狸顔がタイプだったな(ココで『お前、狐顔も好きじゃねーか!』と的確すぎる突っ込みが入る)。

恵みの梅雨で川はほんのり増水。
崩れやすい崖を、汗だくになりながら降りてゆく。
釣りに行っていない間に、体の中に溜まったオリのようなものが
汗と一緒に吹き出ていく気がする。
重く澱んでいた体も蘇る。

一投目から小さなイワナがぷるぷると竿を振るわせてくれる。
久しぶりに持ち出したシルファーも、今日に限っては機嫌がいいらしい。
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その後もサイズはなかなか上がらないものの
次々にイワナが釣れる。
ミッキーさんにいただいた蝦夷で、豆狸の見本市が開けそうだ。

キラキラと小さくても可愛いイワナ。
虫ならぬ、うお愛でる山男だ。


幾重にも連なる山が日を隠し、そろそろ終了の刻限が近づいてくる。
いい具合にヨれた流れにミノーを乗せてくる。
すぐにぐぐぐっと重くなる。突然走り出す。
夕方になり、ヤマメたちの活動が再開したようだ。
流れの中で暴れているのは、案の定ヤマメ。なかなか良い型だ。
このサイズだと相当の手ごたえが……あれ?ヤマメの引きをグラスロッドがぼわんぼわんと吸収してしまい、思いのほかあっさりと寄せてきてしまった。
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尺には少し届かないけれど
お腹の斑点のおしゃれ具合は、それを補って余りある。


やがて日が落ちる。
狐たちが動き始めるこの時間は、まさに逢魔が時。
願わくば、夕闇迫る渓谷で『誰そ彼』と問うことのなからんことを。


ヒットルアー  蝦夷50S アレキサンドラ50S 
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by masuturi | 2006-06-25 00:21 | 釣行記2006 | Comments(25)

新緑の森。

6月10日
山梨の川 8:30~17:00 晴
釣果 ヤマメ1 イワナ4

ミッキーさんはすっかり渓流釣りとはごぶさただ。
東京砂漠に渇いた魂を、管釣りでなんとかうるおして息を吐いている状態。
一刻も早くマイナスイオンが必要だ!
だけども北海道で育ったミッキーさんを満足させられる川なんて……『あの川』しかない。
ということで、飽きもせずに今日も向かう。
昨日の雨はすっかり上がり、良い一日が待っていそう。
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川に降り立つと、いくぶん増水しているものの、水は透明で清冽。
もしも自分が魚だったら、こんな水に住みたいものである。

ミッキーさんにも合格点をいただけたようだ。
なぜだか今日に限って魚の機嫌が悪く、なかなかルアーをしっかりと噛み付いてくれるのはいないけれど、久しぶりの渓流そのものを楽しんでいただいているようだ。
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実は今日の朝、ミッキーさんにお気に入りのルアーをいただいてしまった。
イトウクラフトの蝦夷だ。
使ったことのないルアーだったので、どんな動きをするんだか
非常に楽しみだったのだが、失礼ココに極まれり。
車の屋根に置いてきてしまった。

心優しく自分の蝦夷を貸してくれたので
落ち込み下のプールにキャスト。
すぐにイワナが飛び出してくる。
次回の釣行では必ず使うぞと
釣れたイワナに誓うのでありました。
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ミッキーさんの本州渓流デビューは、釣果だけ見れば特筆すべきことはないかもしれない。
しかし水と森と少しばかりの魚と獣の匂いと、梅雨の間際の晴れ間とその光に照らされる谷間の苔と、そしてなによりミッキーさんの穏やかな人柄に、救われた日だった。
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『うしろすがたのしぐれてゆくか』
しぐれこそ降っていないけれど
新緑の光の雨の中に消えてゆく釣り人の後ろ姿。
自分もいつの日かひっそりとこの中に消えてゆきたい。


ヒットルアー  蝦夷50S アレキサンドラ50S 
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by masuturi | 2006-06-13 01:39 | 釣行記2006 | Comments(16)

釣り仲間。

6月3日
山梨の川 6:30~17:00 晴/曇
釣果 ヤマメ4 イワナ10

今日はTABOさんと釣りにいく大切な日だ。珍しく早起き。
待ち合わせにもすんなりと余裕の到着……と思ったら、ウェーダーが干しっぱなしだったのを思い出し、大慌てで逆戻り。
ちょっぴり遅れて到着するも、心優しく迎えてくれるTABOさんでした。

二人でテクテクと林道を歩いていく。
いつもなら動物やら山の何かやら
人外の気配で満ち満ちているのだが、二人でいると心強い。

さて…釣れるかな?
こんな山の中までわざわざ人を呼びつけておいて
もしも釣れなかったらどうしよう。切腹?切腹なの?

しかし自分のそんな勝手な心配も、すぐに吹き飛ばされた。
淵に向かって飛んでいく、TABOさんのミノー。
リトリーブしてくると、その後を追ってくる一陣の矢。
キラキラと初夏の陽光に輝くイワナ。
『いやー、これで気が楽になりました』と、言われた。
あれ?同じこと思ってた?

その後も小粒ながらも、ぽんぽんとイワナが釣れてくる。
ヤマメもたまには釣れてくる。
バラしたって気にしない。
また釣ればいいんだし、いっそ釣らなくたっていいのである。
気持ちに余裕があるだけで、なにもかもが上手くいく。


崖で足を滑らせ、滝にビビりながらも進んでいく。
やがて壮大なゴルジュが口を開けて待ち構えていた。
左側がえぐれているようだったので、なんの気なしにルアーを通してみる。
『バクッ!!』と、まるで音が聞こえるかのような、大きな一噛み。
ラインが走る。
岩屋へ戻る気だ。そうはさせるか!

あまりに太った体。
井伏鱒二の『山椒魚』が頭に浮かぶ。
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自分のことのように喜んでくれるTABOさん。
どうもありがとう。
今日一緒に来れて本当に良かったです。


ヒットルアー  D-コンタクト アレキサンドラ50S 
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by masuturi | 2006-06-06 02:05 | 釣行記2006 | Comments(15)

岩魚日和。

5月28日
山梨の川 8:30~18:00 晴/雨
釣果 ヤマメ7 イワナ8

自分だけの秘密基地をみつけたときはわくわくする。
それは少年と呼ばれたころを遠く過ぎた今でも
きっと変わっていない。

自分が小学生の時。
ある日を境に、子どもたちの世界にファミコンがやってきた。
それはまさに『侵略』だった。
昨日までの遊びは一夜にして変わった。
秘密基地をつくる子どもはいなくなった。
きっと自分はあの楽しさを知っている、最後の世代になるだろう。
それだからか大人と呼ばれる身分になった今でも
山の中をうろうろ。うろうろ。
ここではない、『何処か』への入り口を捜し求めている。


昨夜から降り始めた雨は、朝になってもやむ気配はない。
だけどもこの間行った川の続きが気になって仕方ない。
もしかしたら『何処か』へと続いているのかもしれない。

そう考えたら居ても立ってもいられなくなった。
かなりの増水だが、上流に向かって歩き出す。
こんな日はイワナがよく釣れる。
それも体力のある大物から先に動き出す。
今日は岩魚日和だ。

一歩一歩、踏みしめるように。確かめるように。
慎重に川を遡っていく。
幸いにして濁りは入っていない。
ルアーを追ってくる魚が良く見える。


尺物も交えてイワナを釣り上げていく。
ヤマメも釣れる。
まだかなり強い流れの中に、いち早く復帰したのは
むしろヤマメのほうだったのかも。

そろそろ納竿しなきゃ…と帰り路が気になりだした頃
ギラッ!ギラッ!と執拗にルアーを追ってくる影。
すぐに衝撃!
最初は上流に向かって。
ダメだと悟ると、すぐに重い流れに乗って下流へと逃げていこうとする。
柔らかいウエダのロッドは絞り込まれて、持ち上がらない。
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尺ヤマメ。
山奥のヤマメは初夏を迎えた今でも、身体に錆をまとっている。

これで気持ちよく、帰る気にさせてくれた。
だけども今日は、山女日和だったんだなぁ。


ヒットルアー  D-コンタクト アレキサンドラ50S ヘブン5g
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by masuturi | 2006-06-01 04:04 | 釣行記2006 | Comments(12)