鱒釣日記


ルアーで鱒を釣ってしまう日々。
by masuturi
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カテゴリ:釣行記2006( 31 )


巨匠と雛鳥。

12月27日
Fish On!鹿留 6:00~17:00 晴/曇
釣果 ニジマスとイワナ40匹くらい

まるで台風が来たかのような、突然の風と豪雨。
明日は釣りに行く約束なのに…日頃の行いを見直したくなったけれども
最近の自分はすっかり真面目に生きている。
原因は同行のお二人にあるんだろうか。
翌日には天気は回復するとの予報を信じて、mogさんとtakiさんと鹿留に行く。


朝方はポンドで釣り。
雨の影響で濁っているので、魚の警戒心は低そうだ。
スプーンを投げるたびに反応がある。

ところが日が昇ってくるにつれて、魚の反応は減っていく。
『一番釣れなかった人が歌いましょうか』
なぜかtakiさんがプレッシャーをかけてくるが、どうだろう?
隣ではmogさんがミノーでどんどん釣り上げていくので、実質二人でビリ争いだ。

あれー、こういう小さいスプーンでちょこちょこ釣っていくのって
昔は得意だったような気
がするんだけどなー。
そんなことをしている間に、ミノーのスイムテストが終わったtakiさんもクランクでぽんぽんと釣り始める。
もうダメだ…。

午後からはせっかくなので渓流域に行ってみる。
増水がすごいので流されないように気をつけよう。

この日のために作ってきた、自作のミノーを結ぶ。
自分の好きな平べったいトゥイッチ用をイメージしたミノーだ。
足元で泳がせる。
うん、悪くない。
アイ調整もいらなく真っ直ぐに、にょろにょろと泳いでいる。
これなら釣れるかもしれない。

茶色く濁った川に吸い込まれていくミノー。
竿を振るうと、水面下の浅いところでギラリと存在を主張している。
数投目にブルッとアタリ。うわわっ!?
このミノーでも魚が釣れるんだ!

妙に興奮しながら魚を寄せてくる。
初のエモノは小さなイワナだ。
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お二人のように、自分のミノーだけで一日釣り続けるほどには
まだ信じきれないが、なんだか楽しみが増えた。
もうちょっと軽く沈ませたいし、その分ボディも薄く作りたい。
いろいろと気持ちは広がるが、先輩達からの『一番最初に作ったミノーはずっと取っておいた方がいい。試行錯誤を重ねていくと、なぜか段々ミノーの動きは悪くなっていく。そのとき立ち返る原点は、自分が最初に作ったミノーの動きなんだよ』との言葉を噛み締めよう。

takiさんから、takiミノーをお借りする。
ディスプレイ上では何度も見たミノーだが、実際に手に取ってみると
想像していたよりもずっと薄く細い。繊細だ。
動きも繊細で『軽い』。
これがtakiさんの原点なのだろうか。
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そのミノーを対岸のたるみに投げ込む、takiさん。
増水も相まって、画像だけ見るとどこの山岳渓流だと言いたくなる。

日が陰ると川のあちこちでライズが始まった。
コンスタントに釣っているmogさんに、お土産用の魚を釣ってもらう。
この魚の反応は、どうやったら引き出せるのだろう。


日が暮れ、楽しかった一日が終わる。
久しぶりに朝から夕方まで釣りをしたので、体はクタクタ。
魚を味噌に漬け込んで、残りは一夜干しに。

翌朝、相方の『ああっ!シロ(野良ネコの名前らしい)の仕業だ!』という叫びで目を覚ます。
干しておいた魚は見事に食い荒らされている。
ネコって美味しいものをよく知ってるなぁ。
…で、一匹だけ無事だった一夜干しを
味噌漬けと焼いて、夕飯にしました。
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by masuturi | 2006-12-30 03:38 | 釣行記2006

風の本栖湖。

12月16日
本栖湖 8:00~17:00 晴/曇
釣果 ボウズ!

釣り人が一本の杭になる。

大きな岩を登ったり、せわしなくルアーを投げ入れたら
またすぐに登りだす。アア、イソガシイ。
渓流の釣りに慣れてしまっている自分には、とうてい杭にはなれそうもない。
一人だと確実に挫折するのが分かっているので
ヒロさんに湖へと連れて行ってもらう。
目的地は本栖湖。
冬の本栖湖。


覚悟して車を降りたが、意外にぽかぽか暖かい。
風が吹いていないので、透き通った湖面は遥か奥まで見通せる。
魚はどこにもいない。

きっと目の届かないところには、魚がいると信じてみよう。
遠くまでルアーを飛ばしたいけれど、短いロッドしか持っていない。
管釣り用のロッドが一番長い6ft。
ロッドに期待が出来ないぶん、ラインを2lbまで落として飛距離をかせぐ。
3gの小さなスプーンを、えいやっとキャスト。
お!意外と飛んでいく。魚がかかったら不安だけども(結果的にその不安は杞憂に終わった)。
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まったくアタリがないので、大きく場所を移動。
そのとたん同行のmorningさんにニジマスがヒット。
全員のテンションが跳ね上がる。

ブルーバック。
言葉だけは聞いたことがあったけど、こんなものとは思ってもみなかった。
本当に青い。
ニジマスとは思えない、深く鮮やかな色合い。
惜しむらくは足元まで寄せてきたところで
バレてしまったことくらいか。


昼過ぎから急に日が陰り、同時に風が吹き始める。
先ほどまでの小春日和はどこへやら。
周囲は波が逆巻く、極寒の地へと一瞬にして様変わり。
しかし、その中でもぽつぽつと同行者にはアタリがある。

朝から晩まで、一日中ルアーを投げ続けたにもかかわらず
魚どころかアタリすらなかった。
二度と行くもんか!なんて思っちゃうんだろうな、と予想していたのだが
案に反して、また行きたくなっている。

きっと偶然に一匹でも釣れちゃってたら
なんだか『分かった』ような気になってしまっていただろう。
よっぽどの大物でもない限り、もう行かなかったかもしれない。
そう考えると、これはこれで良かったのかも。
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by masuturi | 2006-12-19 22:15 | 釣行記2006

桂川の釣り人。

12月10日
奈良子FF 8:30~17:00 晴
釣果 ニジマス10匹くらい

桂川の釣り人が奈良子に集まって忘年会を開くことになった。
今年、桂川には1回しか行ってないけど、参加してしまおう。
けいちゃんのミノーもお披露目されるようだし。

同じ日に桂川FL(ややこしいな)で、ドットコム大会の決勝戦も行われるようだ。
シロさんが出場するので、朝ちょこっとまわって行く。
なんだかモノスゴイ竿を持った人々の間を探すと……いた。青いシルファー一本だけを携えて、たたずむその姿は侍。
すっかり釣りしていないのでアドバイスとかも出来ず、応援だけ。不甲斐ない。
そういうわけで、ちょっぴり遅ればせながら奈良子に到着。


今日のお昼はBBQなので、そのための魚を釣らなければならない。
ヤマメやイワナは他の人にまかせて、ニジマスを釣る。
マイクロスプーンをゆっくりと引いてくるのが、なんだか妙に新鮮で
ニジマス相手にずっと続ける。
そこそこ釣れたので、お役御免。
ミノーを試したくて、渓流域へ。

エラの中まで塗った繊細なカラーリング。
だけどもカラーだけじゃ魚は釣れないぞ、とキャスト。
適度なウォブリング、流れから飛び出さない安定感。
夢中になって使っていたら、ニジマスが何匹も釣れた。
もっと釣りたかったんだけども、久しぶりに握ったロッドで
へっぽこキャストを繰り返すと、せっかくのミノーを傷つけそうだったのであわててワレットの中にしまう。

自分で削ってきたミノー(ひどいカラー)に取り替えてキャスト。
うむ……想像以上に動かない。
何が違うんだろ?
そんなことをしているうちに、お昼の時間になってしまい
あわてて集合。

敷居ばかり高く、狭い世界の渓流ルアーを愛する人間が
ずいぶんと大勢集まった。
肉や魚を焼きながら、思い思いの話を……だけども、酒の飲めない自分はあっさりとリタイヤ。
ワインを半分飲んだだけで、完全に酔っ払ってしまった。
半分と言っても、ボトルじゃないんだよな。
コップに半分なんだよな。

もっといろいろお話したかったんだけど、アルコールに汚染された体は言うことを聞きませんでした。
来年は2回くらい桂川行きますので、よろしくお願いします。


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by masuturi | 2006-12-12 01:04 | 釣行記2006

ルアーフィッシングという生き方。

10月14日
丹沢の川 5:30~18:00 曇
釣果 イワナ7

今日は丹沢の最終日。
どうせ川は人でいっぱいだろうと
ある種、諦めた感覚で車を走らせる。
車止めにはすでに4台。
用意を整えているうちにも、次々に後続が到着してくる。
急き立てられるようにあわてて林道に足を踏み出す。
今日は雰囲気だけでも楽しめればいいだろう……いくらそう言い聞かせても、やっぱり心は落ち着かない。
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すっかり秋の丹沢は肌寒く、リュックの底にしまいっぱなしだった上着なぞ、久しぶりに取り出して着込む。
今年の釣りはいろいろな出来事があった。
時間があっという間に通り過ぎていったのも頷けるというものだ。

河原でタックルの準備をしていると、ガサガサと崖を下りてくるのは初老の男性。
嫌な予感。
『…釣りですか?』
『いや、わたしは山登り』
現金なもので、それを聞いた途端に表情もやわらぐ。
どこまで行かれるんですか?お気をつけて、なんて言葉まで口をついて飛び出す。
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冷たく透き通った水を前に、焦燥は似合わない。
もっとおおらかな気持ちで臨まなければ、大切なものを見失ってしまう。


別に、大きな魚を釣りたいわけじゃない。
たくさんの魚を釣りたいわけでもない。
そんなことのために山まで来ているつもりはない。

そりゃ魚が釣れればうれしいけど、釣れなくても楽しい。
ルアーフィッシングとは釣りであって、釣りでない。
目的は魚を釣ることではなく
魚を釣ろうとする過程であり、その過程で出会う困難や感動だ。
自分にとってそれは生き方そのものだ。

お金だってたくさん稼げればいいのだろうけど
それだけじゃ人生はちょっと寂しい。
生きること、幸せを求めることってのは
試行錯誤を繰り返すことそのものだ。

そして小さな魚が、自分の人生に彩りを添えてくれる。
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いくつもの滝を乗り越えて進んでいく。
沢は幾筋にも分かれ、流れは細くなっていく。
しかし、そんな流れにもイワナはしっかりと息づいている。

ピンと張り詰めた体はいかにも美味しそうだ。
だが今日一日さえ生き延びれば、あと半年は安心して暮らせるのかと思うと
どうしても持って帰ることはできなかった。
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まるで何かに魅入られたかのように
ふらふらと山の奥へ奥へと吸い込まれていく。
二俣を右に行ったつもりが、知らず知らずのうちに左俣を選択していたらしい。
なんだか見たことのない景色が続いていたが、そのときは気づかなかった。

やがて轟々と前方から音が響き渡ってくる。
見上げるほどの大きな滝が行く手を遮っている。
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規模も雰囲気も十分の滝壺にルアーをキャストするが、魚はただの一匹も出てこない。
しかし、今ここで釣りをしているという
その事実だけで満足しておこう。
この続きは、また来年のお楽しみだ。

さあ、これから長い長い下山が待っている。
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たった今下りてきた山に向き直ると、帽子を取ってそっと一礼。
『ありがとうございました』
誰にも聞こえないように、口の中だけでつぶやいた。


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by masuturi | 2006-10-15 21:27 | 釣行記2006

雨上がりの夜空に。

10月9日
丹沢の川 10:00~18:00 晴
釣果 イワナ10

せっかくの三連休は雨上がり。
少しは水が引いてきたであろう最終日に、山へ向かう。
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予想以上に水は多く
川の規模は倍くらいに、ふくれ上がっている。
いったい水量自体はどのくらい増えているのだろう……轟音が谷間に響く。

ところがこんな釣り日よりなのに
川に人影は見当たらない。
キレイに整えられた砂地についた足跡は鹿のヒヅメだけ。
まだ禁漁じゃないよな?と思わず不安になって辺りを見渡すと、不意に秋風。
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takiさんのサスペンションフックを取り付けたミノーを、流れのゆるいところに放り込む。
すぐにイワナが気づいて追いかけてくる。
速い流れに乗ったイワナの取り込みは難しい。
うかうかしていると落ち込みに巻き込まれてしまうし、強く寄せれば身切れする。
しかし、このフックは素晴らしい。
流れの中からイワナをするすると引きずり出してしまう。
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流れが速すぎて、どうしてもイワナが追いつけないときは
そっと上流に回りこんでミノーを一ヶ所で躍らせる。
やがて魅入られたかのように、透き通った川底から浮かび上がってくるイワナ。

どんどんと川を遡って行くと、山の稜線が近づいてきた。
川の流れは細くなり、釣りの終わりを予感させる。
秋の日暮れは早いので
帰りのことを考えると、そろそろ心細くなってくる。
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夕闇の空は美しい。
日没を迎えた、まさにその瞬間。
山は暗闇に沈み込んでいるが、空は一瞬だけ青く輝く。
都会のネオンにはかき消されてしまう、儚く暗い輝きだ。
この広い空の輝きを見ているのは、この山にいる自分だけ。
とても贅沢な時間だ。


ヒットルアー  mogミノー D-コンタクト  ニアキス
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by masuturi | 2006-10-10 23:30 | 釣行記2006

それから十年。

9月30日
大洞川 5:30~16:00 曇
釣果 イワナ3 ヤマメ3

秩父イワナが釣りたい。
当初の予定では、前日から山中に入り
小屋で一泊するつもりだった。
だけども寝坊したり、渋滞に巻き込まれたり
リールを忘れてしまったり、また渋滞に巻き込まれたり。
やっと秩父にたどり着き、蕎麦で一息ついたときにはすでに4時をまわっていた。

今日はもう釣りは諦めて、どっか行ってみようか。
秩父事件のクライマックス、椋神社なんてどうだろう。
ここで軍律五箇条を読み上げた瞬間。
現在までも含めて、日本で最も自由が間近に感じられた瞬間だったろうなぁ。
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実は以前にも椋神社に来たことがある。
大学の実習で秩父に来たのだが、途中で抜け出して
かねてから念願の『聖地』を訪ねたのだ。
あれから十年の歳月が過ぎた。

境内をそぞろ歩きながら、ふと考える。
この十年で自分は何が変わったのだろう。
あの時と何も変えることが出来ず、ただ時間だけが過ぎ去ったのではないだろうか。
なぜか焦る。
取り残されたような気持ちに陥る。

そんな自分を無視するかのような中学生のカップルがやってきた。
自転車を停めヘルメットをはずすと、神社にある水飲み場へ。
二人で水を飲み、腰を並んで下ろすと
なにやら楽しそうに話している。

21世紀になって5年が過ぎようとしていると言うのに
時間が止まったかのような、あまりにまぶしい光景。
二人を驚かすのもためらわれたので、そっとその場を離れる。

だけども、なんだかやる気がでてきた。
明日のために、今夜は道の駅の駐車場で早めに床につく。


待ちきれずに、3時半に起床。
車止めまでひたすら林道を走る。
ライトには次々に動物たちが映し出される。
大きな角を持った鹿、猪の親子、あの小さな白いのは穴熊か。
夜の林道は彼らの領域だ。

まだ暗い車止めで夜明けを待つ。
山際はようよう白くなりゆくが、川の様子は分からない。
そうこうしているうちに続々と車がやってくる。
ええい!もう待ちきれん!と釣りを開始。
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谷は深いけど、歩きやすい川。
水量も豊富で、普段自分が釣りしている川の倍ほどの規模。

魚はミノーと距離をおいて、ゆっくりと少しだけ追ってくる。
とても釣れそうに思えない。
川原に濡れた足跡が目立はじめたので
いったん林道に上がり、上流へと移動する。
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20分ほど歩いたところから
再び川に下りていく。
再会した川はずいぶんと小さくなっていた。
…と、思ったら川に流れ込む沢だった。
だけどこれくらいの規模の方がイワナ釣りらしくていいなぁ。
小さな落ち込みにポンとmogミノーを投げ込む。
スッと黒い影が近づく。

ドキドキしながらルアーを回収。
今の魚は確かに黒かった。
しかもこの日初めて見たやる気のある魚。
ようやく秩父イワナに会えそうだ。

規模の割に落ち込みは深く、流れは速い。
もう一度mogミノーを投げ入れるが
あっという間にバルサミノーは流されてしまう。
もっと重いシンキングミノーにも反応は一度だけ。
50センチ四方の小さなポイントにかれこれ20回以上もキャストを繰り返した後
最後の足掻きでスピナーを結んでみた。
キリがないので3回だけで終わりにしよう。
一投目……二投目…突然、ガツンと衝撃。
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全体的に濃い体色。
おなかや斑点は想像していたようなオレンジ色ではなく
もっと茶色っぽい色合い。
言ってみるならば朱色。
まさに紅いイワナだ。

ホントはじっくり眺めていたいけれども
狭い沢なので魚を入れておくプールが作れない。
あわてて撮影をしようと思ったら、飛び跳ねて流れに戻ってしまった。
手元に残ったのはピンボケの写真が一枚きり。

すぐにもう一匹。
今度はもっと鮮やかな紅さだったけれども
こいつもすぐに川の中へ。

結局、この日魚が釣れたのはスピナーだけだった。
秋の釣り、しかもイワナの釣りはミノーが一番だと思っていたので少々…どころか、とても驚いた。
スピナーは水生昆虫をイミテートしたルアーだと言われている。
しかしスピナーを虫だと思っているのは、人間だけなのじゃないだろうか。
魚はただ回転するブレイドに警戒し、威嚇しているだけなのかもしれない。
そうだとしたら、秋こそスピナーの威力が最も発揮できる季節になる。
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いくつも続く堰堤を前に、そろそろ終わりにすることをを考える。
最後にもう一匹イワナ。またもスピナーで。
今度のイワナはだいぶ色が薄いな。


さぁ、よく遊んだ。帰ろう。
と思っても、林道は遥か頭上だ。
何十メートルもガレを登らなければ辿り着けない。
鹿の足跡が続いていたので、ここなら登れるんじゃないかと決心する。
他の場所は垂直に切り立った壁そのものだし。
ひたすら登り……
汗だくになってやっと林道……そう思ったら
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道がなかった。

今から十年後、今日と同じように釣りをしていられるだろうか。
体力はずっと落ちているだろう。
そう考えると、いつか行きたいと思っている源流釣行だって
そろそろ行けるようになっておかないと、時間はあまり残されていないぞ。

きっと十年なんてあっという間だ。
『いつか』も急がなければ。


ヒットルアー  ニアキス
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by masuturi | 2006-10-02 00:55 | 釣行記2006

感謝の気持ち。

9月23日
山梨の川 6:00~16:00 曇
釣果 イワナ3 ヤマメ2

今シーズンも秒読み段階に入ってきた。
この週末は思いっきり釣りしてやろうと思い、TABOさんを巻き添えにして川へ向かう。
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先日mogさんに譲っていただいた、新ミノーのお披露目の日でもある。
赤銅色の輝きは、ちょうど婚姻色を身にまとったかのようだ。
どんな動きを見せるのだろうかと、わくわくしてくる。

そんな気持ちのまま崖を転がり降りて行くと
なんと川には二人連れの餌師の姿。
挨拶をしてみると、ずいぶんと上まで釣るようだ。
TABOさんと、たった今降りてきた崖を汗だくになって再び登る。
林道をまた上流へと歩き出す。
今日はなかなか竿が出せない。期待が大きかっただけに、朝一からコレはこたえる。
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堰堤の上から再入渓。
秋の長雨によって、川の水量はいつもの倍くらい。
にわかにできた沢がいくつも流れ込んでくる。

しかしそのいかにも何かが起こりそうな雰囲気とは裏腹な状況。
mogミノーは期待通りのヒラを打ってくれるが
ルアーを追いかけてくるのは、今年生まれた一年魚ばかり。
どうやら山奥での季節の進み具合は、想像以上のようだ。

しばらく行くと、思わず遡上の途中で一息つきたくなるような淵に出た。
川の流れは穏やかなので、少し距離をとってキャスト。
すぐにグイグイッと重くなる。
暴れているのはイワナ。それもなかなかの大物。
takiさん製のサスペンションフックは、フック自体が魚の引きをいなしてくれる。
このイワナもいくら暴れても、その力は吸収されてしまっている。実に優れものだ。
ところが調子に乗って強引に寄せてきたら、バチン!
魚の重さに耐え切れずにラインが切れてしまった。

………。
反省して、先行をTABOさんに譲る。
後ろから眺めていると、ずいぶんと釣り方が変わってきているのが分かる。
きっと今シーズンは色々な出来事があったのでしょう。
魚もそれに応えてくれている。
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変化に富んだ渓相を楽しみながら、堰堤までやって来た。
今日の釣りはここでおしまい。
今年の釣りもここでおしまい。

そんな気持ちでルアーを投げ込んだら
再び竿が絞り込まれた。
今度はサスペンションフックは手助けしてくれない。
魚に走られるたびに、あっちへオタオタ。こっちへオタオタ。
駆けつけてきてくれたTABOさんの声援を受けながら
なんとか引っ張り揚げたのは尺イワナだった。
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魚に相手をしてもらい
山の空気を吸い
川で遊ぶ。
そして素晴らしい釣り人たちに見守られている。

自分は果報者だ。


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by masuturi | 2006-09-28 02:27 | 釣行記2006

小渓流にはバルサが似合う。

9月9日
真木川 13:00~18:00 晴
釣果 イワナ7 ヤマメ1

倒木やヤブに行く手を阻まれた小渓流で
ひっそりこっそり釣りをしたい気分。
午後から真木川にひっそりと降り立った。
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こういった小さな川では、それに比してポイントも小さく儚い。
枝や葉に囲まれた30センチ四方の水面にルアーを投げ込む。
着水後すぐにルアーにワンアクション。
その間に食ってこなければ、やり直しだ。哀れルアーは引っ掛かってしまう。

そんなポイントには小さなバルサのミノーが最適。
浮力が強いバルサはバランスを崩してもすぐに元どおり。
今日はmogミノーの日だ。
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真木川は砂で埋もれている。
底石の見えない川で、一見魚は育てなそうに思える。
雲の真っ只中にいるので、湿気がひどく偏光グラスは使えない。
ところがよく見えないまま、油断してうっかり身を乗り出すと
浅場に浮いてた魚がさーっと姿を隠してしまう。
やる気のありそうだった尺イワナも岩陰にサヨナラ。

だけどもこれで今日の魚の居場所は分かった。
ぎりぎりまで距離をとって、そっとルアーを水面に置くように。
着水した瞬間にヒット。
何匹もの魚を走らせての成果だ。
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アジやイワシの背中が青黒く、お腹が銀色なのは保護色になっているためらしい。
海鳥が上から見たときは深い海に、大型魚が下から見上げたときにはきらめく陽光に。
生き残るために、背景に溶け込むようになっているとのことだ。

この川に住むイワナの背は白い色。砂の色。
見事に砂に溶け込んでいる。
ところがお腹は目が覚めるような、鮮やかな黄色だ。
いったいこのお腹の色には、どんな意味があるのだろう。
魚が居付いていることの主張だとしたら
これほど見事な宣言、ちょっとないぞ。


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by masuturi | 2006-09-14 22:30 | 釣行記2006

滝を見に行く。

8月15日
早戸川 9:00~18:00 雨
釣果 ヤマメ3 イワナ10

お盆休みは微妙だ。
20kmとか70kmなんて恐ろしげな
帰省ラッシュの渋滞を見てしまうと、中央道方面には出かけられない。
どうせなら、お盆の期間は死に物狂いで働くから
そのあとでずらして休ませてくれればいいのに。

先日、3年ぶりに早戸川で釣りをした。
魚はまったく釣れなかったけど、豊富な水に大きな石。
なんだかとても楽しかったので、また行くことにする。
どうせならまだ見たことがない早戸大滝まで行ってみよう。
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丹沢に着いたとたんに雨が降り出す。
しとしとと、まるで梅雨のようだ。
めげずに伝道を歩き出す。
川から離れて歩くというだけで、登山道はいつも以上に長く感じる。
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やがて辿り着いた雷平は雲の真っ只中。
だけども、この天気ならハイカーもいないでしょ。

雨粒が水面をざわつかせ、ちょうど良い具合に魚の目をごまかしてくれる。
きっと普段だったらこうはいかないだろうが
イワナもヤマメも果敢に喰いついてくる。
なんだかずいぶん久しぶりに、早戸で魚を釣ったぞ。
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いくつもの沢を分け、だんだんと流れが細くなる。
空気がひんやり。滝が近づいたことを予感させる。
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思ってた以上に滝は大きく
上の方はガスでよく見えない
轟々とものすごい音と風。ハッキリ言っておっかない。

せっかくだから滝壺で釣りをしてみる。
大滝は落差はすごいが、途中で一回岩にぶつかるので
水面にはシャワーのように降りそそぐ。
滝の規模に比べて、その滝壺はびっくりするくらい浅く狭い。

だから、まったく期待しないでルアーを投げ込んだ。
ブルブルっと魚の反応。
小さいけれどイワナが釣れた。
次もまたイワナ。ルアーを投げるたびに反応がある。
早戸川で釣れるイワナはごく普通のイワナだが
この滝壺で釣れるのだけがお腹は黄色く、全体的に金色に輝いている。
上下流は高い滝に阻まれているので、他との行き来はできないはず。
ちょっと特別な感じだ。

バシャッ!バシャシャシャシャシャッ!!
!!??
4匹目のイワナを釣った、正にそのとき。
突然、滝の向きが変わって
頭から水をぶちまけられた。
雨具は着ていたものの、すっかり全身びしょ濡れ。
なにより驚いた。
急に心細くなって、心もびしょ濡れだ。


『ここで釣りなんかするんじゃない』
朝から降り続いた雨によって
ちょうど滝の水量が増えたタイミングだったのかもしれない。
いや、もっと単純に風の向きが変わっただけだったのかも。
だけども、そのとき自分は確かにそう言われたような気がしたんだ。


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by masuturi | 2006-08-17 01:11 | 釣行記2006

続・夏山へ。

7月29日
内河内川 5:00~16:00 晴/雨
釣果 ヤマメ5 イワナ15


復旧工事の車は一晩中出入りを繰り返しており(ごくろうさまです)
翌朝になってもガードは堅い。
ヤマトイワナって一度でいいからお目にかかりたかったけれど、今回は諦めよう。

昨日に引き続いて、林道沿いになっている別の川へ。
車中泊で重い体を引きずるように歩いていく。
しかし、この林道があるとないとでは気持ちの上で余裕の持ち方がまったく違ってくるのだから、贅沢は言ってられない。
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しばらく歩いた最初の橋から入渓。
ダム工事の影響か、水はうっすら白濁り。
だけど、大石下の落ち込みを狙うと、早くもイワナの追跡。
『もも、もしかしてヤマ…』と、実に心臓に悪い。
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釣れたのは見事なまでに純粋なニッコウイワナ。
そりゃこんな下流にヤマトイワナがいるわけないと、頭では分かっているものの
もしかしてという気持ちは抑えきれない。
イワナが釣れるたびにドキドキする。
だけど、ムダに疲れて精神的によくない。
なんだか釣れた魚よりも他のことに気が回ってて楽しくない。

せっかくの夏山だ。
くどくどと考えていないで、思い切り水と魚を楽しもう。

c0062039_313637.jpg気持ちを切り替えるためにもひとまず休憩。
湧き水があったので
南アルプスの天然水を無駄使いしてやろう。

川で食べると、ただのインスタントラーメンもご馳走。
こればかりは、いくら高級中華に外車で乗り付けても
決して食べることのできない味なのである(たぶん)。
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増水によって、普段釣れるであろうポイントとは別の場所からイワナが出てくる。
比較的流れのゆるいところからはイワナ。
ヤマメは一足早く、流れの中に復帰しているようだ。

やがて川にある石の一つ一つが大きくなり連爆帯が始まる。
自分の身長よりも高い石を、両手両足を使ってやっきになってよじ登る。
その先にはさらに高い石。
その石も越えると、さらに上から水は落ち込み
目の前には青い淵が広がっている。
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次々にイワナが追いかけてくるが、取り込めるのは中型まで。
いったん激しく複雑な流れに乗られてしまうと、尺クラスは引き寄せられない。
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比較的ひらけた場所で釣ることができた28センチ。
今回はこれが最大。
顔は幼さが残るけど、この勾配で鍛えられた引きはサイズ以上に強い。

川を流されながらも右に左にと渡り
いくつもの滝を夢中で高巻く。
ふっと我に返って上を見上げると、まだまだ遙か先まで大石が連なっている。
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実際に遡行しているときは夢中になってしまって、写真を撮ることなんてどこへやら。
一息ついたときに思い出したように撮影。
ホントはもっとずっと厳しい。

だんだん釣りよりも、川を遡っていくことが楽しくなってしまい
この先はどうなっているのか?
あの石の上はなにがあるのか?
勢いよく登っていく。
ひょいひょいとリズム良く歩いていくと、おっと流木。
踏んづけて乗り越えてやるぜ!

ぎゃー!!
流木と思ったら鹿の死体だった。
ぎりぎりで気がついたけど
水にふやけた鹿の色合いは、流木に実にそっくり。
釣り人のみなさん、お気をつけあれ。


小さなダムまでやって来た。
もう足も上がらないし、さっき大物もバラした。
そろそろ現実に帰る頃合だ。
さぁ、梅雨明けの暑い東京が待っている。


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by masuturi | 2006-07-31 21:12 | 釣行記2006