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鱒釣日記


ルアーで鱒を釣ってしまう日々。
by masuturi
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奥多摩の冬。

12月25日 
多摩川 小菅川冬季釣り場 9:30~16:30 晴
釣果 ボウズ!

すっかり川の流れは記憶の彼方へと遠ざかり、そしてまた一年が終わろうとしている。
このまま歳月と同じように、川を遡る楽しみも押し流してしまってもよいものだろうか?

否。

あの素晴らしき日々を。
管釣りでは味わえない、高揚とすこしの緊張感。
来シーズンに備えてパックロッドも新調したことだし、こいつを振るのも待ちきれない。
ってーわけで、この時期でもニジマスに限っては釣りが可能な
多摩川へクリスマスにもかかわらず行ってきた。
奥多摩の冬。_c0062039_1023757.jpg




よく晴れていて、風もない。
12月だというのに御岳の里は暖かで、のんびり川を歩くにはちょうど良い日和だ。
久しぶりに川を目の前にすると、やっぱりどうにも気が逸ってしまい
パックロッドの接ぎ数の多さにさえ、やきもきしてしまう。

やっと準備を終え(実際には一瞬)、薄く白濁りした川へルアーをキャスト。
ニジマスを意識して、普段はあまり使わないスプーンで底をとっていく。
100円だったので思わずまとめ買いしたテッペンスプーンは、ヒラヒラとした良い動き。
この動きだったらニジマスは我慢できないだろうと思い、釣り上がって行く。
奥多摩の冬。_c0062039_20145487.jpg

途中からは自作のミノーに交換したが、魚は一向に姿を現さない。
それでも久しぶりの川なので、半日くらいは楽しく釣りしていた。
ルアーを流れに馴染ませるのってこんなに難しかったっけ?

川原の砂には真新しい足跡がいたるところについていて、禁漁後の貴重なフィールドに多くの人が訪れていることを思わせる。
こりゃいくらなんでも多摩川のニジマスは絶滅したんだろう。
だって朝から一匹の魚も見ないもん。
…そうとなると、今年の釣り納めはボウズに終わることになる。
それは困った!


そう言えば、papachanさんが小菅の冬季釣り場でずいぶん楽しんでいたようだったなぁ。
そんなことを、ふと思い出す。思い出したら最後、このまま多摩川で頑張っても魚なんか釣れずに終わり、その一方で小菅にさえ行けば、たくさん釣れて気分よく一年を終われるように考えてしまう。
そこで急遽、小菅村へと車を走らせた。

もっと近いかと思ってたけれど、意外と時間がかかって
小菅に着いたのは午後2時過ぎ。
漁協のおじさんは訛りが強くて、釣り場の位置を教えてくれるんだけど
どこにあるのか分からない。地元の人に聞いたら仕事中の手を休めて親切に案内してくれる。
それなのにいい大人が自分だけ、お天道様の高いうちから遊んでいる始末。申し訳ない!
奥多摩の冬。_c0062039_151829.jpg

なんか釣り場が全体的に白いなーと、遠くから眺めているうちから思っていたが
近づいてみてその理由が判明した。
霜だ。
霜に覆われていて、石も砂地も枯れ草までもが真っ白になっているのだった。

ご、午後2時だよな…?と息を呑む。
ここでようやく気がついたんだけど、めちゃめちゃ寒い。
じっと立っていられない。
なので早速釣り始める。
川を覗くと、おお!魚がいるいる。
多摩川では見なかった光景だぞ。


意気込んで釣り始めたのはいいが、すぐに現実に打ちのめされる。
活性が低いってのはよくあることだが、活性が無いってのはさすがに初めて見る。
C&Rの釣り場なので、管釣りの魚以上にスレているのだ。
ミノーを投げるといっせいに魚が、ぱーっと散っていく。
中には逃げない魚もいるけど、そんなやつは体にミノーが触れても
ちょっと体を揺らすだけの、強者中の強者だ。

極寒の中、2時間あまりも釣りしていたが
魚が掛かったのは一回だけ。それもすぐにバレてしまった。
すっかり体が冷え切って身動きもままならなくなったので、とうとう諦めた。
温泉でも入って帰ろうかと思ったら、今日に限って温泉はお休み。
ま、まぁ…今年を象徴しているような一日だったなー。

by masuturi | 2009-12-30 10:32 | 釣行記2009
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